敵の出方論

敵の出方論

(一般)
てきのでかたろん

日本共産党の革命方針。
国家権力が軍事力を以って日本共産党を弾圧するのであればテロなど武装闘争を貫き、法的に対処するのであれば選挙での議席獲得など平和的な革命を目指す、ということをいう。

第二次世界大戦後、合法化された日本共産党は議会を通じて革命運動を推進する議会闘争ならびに武装闘争を平行して行っていたが、過激化した武装闘争は国民の支持を得られず、1952年衆議院選挙において全議席喪失という憂き目をみた。
このため日本共産党は路線転換を決意し、一応は武装闘争を放棄した。


出典としては、
昭和33年の第7回党大会における綱領問題についての中央委員会報告の中の、

革命への移行が(中略)平和的となるか、非平和的となるかは結局、敵の出方によるということは、(中略)マルクス・レーニン主義の革命論の重要原則の一つとなっている。

という宮本顕治書記長の発言による。
つまり、日本共産党を先頭とする統一戦線勢力が政権獲得(民主連合政府を樹立するとき)や統一戦線政府から革命政府(民族民主統一戦線政府)に移行するときに、アメリカ帝国主義と日本独占資本という「二つの敵」、すなわち具体的には国家の暴力装置、警察・自衛隊、それに在日米軍などが、暴力的な弾圧を加えるかどうかによって革命が平和的になるか非平和的になるか決まる、ということ。
ただし、ここで言う「非平和的」とは武装闘争による流血の事態になることや国内戦になることであり、革命の「平和的」移行であっても議会の革命的利用や現行諸制度の利用、それに国内戦または武装闘争による流血の事態まで至らない大衆の様々な闘争形態をとることを否定していない。
詳しくは、「第一〇回党大会で承認された下司報告」〜『前衛』昭和42年一月増刊号参照

関連項目
日本共産党

新着ブログ: 敵の出方論