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貼雑年譜

(読書)
はりまぜねんぷ

江戸川乱歩が自らの身辺についてまとめたスクラップ・ブック。全9巻。
自身に関する新聞・雑誌記事、書簡、原稿、写真等に乱歩が手書きの解説を加えたもの。
乱歩は「貼雑帳」とも呼んだ。
1939年(昭和14年)に短編の「芋虫」が検閲により全篇削除とされ、徐々に創作の意欲を失った乱歩が、1941年(昭和16年)4月からそれまでためていた資料の整理を始めてできあがったもの。
前書きにおいて乱歩は「これは自分自身のために作るものであるが、自分の子や孫が見るためにも作るものだ」という意味のことを書いている。

復刊

  • 1989年(平成2年)7月 講談社から「江戸川乱歩推理文庫」の特別補巻として復刊。ただし、広告等を大幅に削除するなどの大幅な編集を行ったもの。
  • 1992年(平成5年)秋 東京創元社から完全復刻版(上下2冊)の企画あり。300部の最低注文数に達しなかったため企画中止。

http://www3.wind.ne.jp/kobashin/simi/harimaze/harimaze.html

  • 2001年(平成13年)3月 東京創元社から限定200部(上下2冊)で復刊。値段は、315,000円(税込み)。

なお、いずれの場合も復刊されたのは、昭和15年までの分に当たる第1巻と第2巻とのこと。
第3巻以降は切り抜き等の比率が増加し、手書きのコメントが少ないためらしい。

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