田口賢司

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田口賢司

たぐちけんじ

テレビ番組プロデューサー小説家1961年岐阜県生まれ。

同志社大学文学部卒(専攻は哲学及び倫理学)。在学中の1984年より、コラムやショート・ストーリーを雑誌などに発表しはじめる。中森明夫野々村文宏らとともに「新人類3人組」の1人として注目され、『週刊本28 卒業 Kyon2に向かって』(中森・野々村との共著、朝日出版社、85年)のほか、『受験参考書の愉楽』(早稲田大学受験参考書研究会との共著、創林社、86年)といった本を刊行したのもこの時期である。

その一方で、大学卒業後の1985年には番組制作会社・テレビマンユニオンに入社。つくば科学万博での坂本龍一・ラジカルTVによるパフォーマンス「TV・WAR」(85年)や「東京国際ビデオ・ビエンナーレ」(85年、87年)、浅田彰らが出演した深夜番組『ビデオ進化論―TV・EV・BROADCAST』(フジテレビ、86年9月放映)などを企画・制作する。このうち『ビデオ進化論』は、フジテレビの24時間放送開始時に放映されたものであり、その後も『皆殺しの数学』『THE AMERICAN GUITARS』(いずれもフジテレビ、92年放映)など主に深夜枠で実験的な試みを展開した。

のちにテレビマンユニオンを退社し、米国滞在を経て、内外のスポーツ番組を編成・制作しスカイパーフェクTVなどを通じて放映する株式会社ジェイ・スポーツ・ブロードキャスティングに入社(97年)。現在は同社のチーフ・クリエイティヴプロデューサー(CCP)として、欧州から南米Jリーグにいたる各国のサッカー中継、国内外のラグビー中継、『Foot!』『フットボールアンチクライマックス』等のオリジナル番組を統括している。

小説第一作は88年に発表した『ボーイズ・ドント・クライ』(角川書店)で、以後89年に『センチメンタル・エデュケイション』(角川書店)、94年に『ラブリィ』(新潮社)を上梓している。2004年には、『ラブリィ』の担当編集者で現『新潮』編集長の矢野優から依頼を受けて、同誌8月号に10年ぶりの小説となる「メロウ1983」(単行本化にあたり『メロウ』と改題)を発表。同作は浅田彰が選考委員を務めた第14回ドゥマゴ文学賞を受賞した。