大学の近くの古本屋やブックオフはやたらと詩歌関係の本が充実していて、当時大変お世話になっていたのだが、たまに「謹呈」と書かれた栞が挟んであったり、ひどいときには割と最近出た本なのに著者直筆で「○○様へ」と扉に書かれているものまであった。 たぶん読まずに売ったのだろう(1回でも目を通したなら「謹呈」という栞ぐらい外すはずである)。私ももらった本が読めない人である。「○○様より御恵投頂きました~~という本を拝読」みたいな記述を見かけることがあるのだが、よく読めるなと思う。自分の「読みたい」という意思が介在しない本を手に取り、開くという行為が私にはできない。それが研究者とかで同じような分野を研究して…