「新潮」の浅田彰インタビューに心躍らせる 新潮 2024年02月号 新潮社 Amazon 新しい年(ねん)がはじまって、殊勝に文芸誌などを開いてみると、浅田彰がインタビューを受けていて、さすが新潮は新潮だな、とおもうものがあるのだった。ニューアカといえば、今はもう、島田雅彦、とならないところがある。今の文学のシーン、というとシーンなどというものがはたしてあるのか、という話になるが、それでも距離感のようなものが感じられる――われわれはもう島田雅彦の問題圏から、遠く離れているのではなかったか。じっさい、彼自身もそれは自覚をしていて、自覚はしているのだけれども「徒然王子」とかあの辺のラインは島田はま…