土法科学

社会

土法科学

どほうかがく

環境問題の泰斗、熊本一規氏が提唱する科学の有様。「東大闘争と原発事故」に見える。


 土法科学というものを創りたいと思う。それは、一言でいえば、生活者の生きる知恵や生きる力を強めるような科学である。生活者自身の必要のために、生活者自身によって握られる科学である。

 

 土法科学の特徴は、官製科学のそれと正反対のものでなければならない。


第一に、専門用語を駆使する官製科学とちがって、誰にでもわかるような言葉で誰にでもわかるように表現されなければならない。


第二に、現実から理論を抽出してそれを再び現実に還元するという科学本来のありかたを取りもどさなければならない。


第三に、現実の苦悩を自らのものとして受けとめ、それを解決しようとする立場からなされなければならない。


第四に、被支配者の観点をもたなければならない。支配と被支配の社会関係の中で被支配者の立場から支配関係をとらえなければならない。