川沿いの道、川と歩道を区切る歩道より高い壁があり、壁に寄せて停められた自転車はハンドルと荷物籠が壁より高い。そこに日が差してこんな影が出来ている。淡く淋しいと思うけれど、楽しく愉快でもある。こんなところにカメラを向けるのは一体どんな気分なんだ・・・自分のことなのにわからない。冬になると葉を落とした落葉樹の幹や枝の影が道路や建物の壁に揺らいでいる。そういう影を見ると写真を撮りたくなる。写真を撮るまたは撮った理由を考えたところでどうしようもない。言葉以前のところに理由があるのかもしれないから、文章に出来るようなところに答えはないんじゃないか。 この川沿いの道にはむかしボウリング場があった。いまはマ…