◼️TCAA2022ー2024受賞記念展 ・津田道子「Life is Delaying 人生はちょっと遅れてくる」 入ってすぐの展示室〈生活の条件〉(2024)では、暗い室内にいくつかの額縁、鏡、そしてスクリーンが懸けられ、その中に時折役者たち...年齢や性別はさまざまで、皆白シャツを着ている...が立ち現れては消える。反射的に映像演劇を連想しまうが、彼らが取り上げるのはより卑近な生活動作だ。情報の絞られた展示室において、ダミーの額縁や鏡の反射、あるいはその場に立つ鑑賞者の肉体の力を借りて役者たちの立体感はいや増し、リズムのよい空間を多声的に成立させている。 〈カメラさん、こんにちは〉(202…