かつて日本に存在した民間外交団体及びアジア主義団体。中国の上海に設立された東亜同文書院の経営母体であったことで知られる団体で、霞山会の前身である。 1898年(明治31年)にそれまで別組織であった東亜会と同文会及び興亜会(亜細亜協会)を始めとする既存のアジア主義の団体が合体して東京で設立。第二次世界大戦後の1946年(昭和21年)11月に解散した。
旅行に必要な地図は前回紹介したが、いま旅に備えて整理中の書籍がこれである。 1.防衛庁防衛研修所戦史室著 戦史叢書 一号作戦 河南の会戦 2.東亜同文会発行 支那省別全誌 第8巻 「河南省」 支那省別全誌 第八巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション (ndl.go.jp) 3.東洋文化研究所紀要 第169冊 「函谷関遺跡考証-四つの函谷関遺跡について-」塩沢裕仁著 塩沢論文中に掲げられた衛星写真中の「三つの函谷関」 上記、三つの「函谷関」は行ってみたいところだ。
『スパイ“ベラスコ”が見た広島原爆の正体』 嵌められた日本と世界を支配する見えざる帝国 高橋五郎 学研 2006/7 <ウラン型原子爆弾> ・1945年8月6日、日本の広島上空で、人類史上初めてのウラン型原子爆弾が炸裂した。アメリカが第2次世界大戦を終結させるため、極秘マンハッタン・プロジェクトによって開発したとされる原爆だが、はたして、それは歴史的「真実」なのか、第2次世界大戦中、旧日本のスパイ組織TO機関に属しながら、ナチス・ドイツやイタリア、イギリスなど、欧米各国の2重、3重スパイとして工作をしてきた男、アンヘル・アルカッサル・デ・ベラスコはいう。広島原爆はナチス・ドイツが開発したものだ…
『メディアと知識人』 清水幾太郎の覇権と忘却 竹内洋 中央公論新社 2012/7/9 <東京が滅茶苦茶になる> ・そのような状況のなか、1970(昭和45)年を迎えることになった。清水は、満を持し、狙いをすましたように「見落とされた変数―1970年代について」を『中央公論』(1970年3月号)に発表する。 ・世は未来学が流行っていたが、未来論はインダストリアリズムの反復と延長で、芸がなさすぎる。明るい未来学の潮流に反する問題提起こそ警世の言論となる。未来論に反する問題提起といえば、公害も社会問題となっていたが、これは猫も杓子もいっている。60年安保を闘った者がいまや公害問題に乗り換えている。目…
先日購入した東洋文庫『羅振玉自伝』(深澤一幸訳注)を読んで気になったこと。 羅振玉は光緒二十七年(1901、明治34年)に教育制度調査のため日本を訪れている。1866年生まれだから満35歳だった。滞在は12月末から翌年2月下旬(旧暦11月から翌年正月)までの二か月間だったが、その間様々な場所に行き、いろんな人と会っている。 その中に東亜同文会副会長の長岡護美子爵(熊本藩細川家十代の六男)との面会について書かれている。ある日、長岡子爵(満59歳)から華族会館に招かれた。通訳一人だけである。子爵は尋ねたい秘事があるので他人を呼ばなかったとして話し出す。 引用開始(中略、下線、色文字などは引用者) …
政治ランキング 教育・学校ランキング 歴史ランキング 松本清張と帝銀事件第2部 ●ウクライナ戦争は即時停戦を!! 戦争禁止条約はできないのだろうか?? 【随時更新】ロシア ウクライナに軍事侵攻(23日の動き) ・復興の前に停戦を! ウクライナ 復興会議始まる 大統領 “具体的な事業 推進を” ●核実験・原発事故・戦争で世界の環境は壊れかけている!! ・日本は生物兵器禁止条約に、1972年4月10日(署名開放日)に署名,1982年6月8日に批准した。 ・日本は化学兵器禁止条約に、1993年1月に署名し、1995年9月に批准した。 ・核兵器禁止条約が、2021年1月22日に発効したが、日本は不参加…
『教科書には載せられない日本軍の秘密組織』 日本軍の謎検証委員会 彩図社 2016/7/21 <東機関> <マンハッタン計画を探った外務省の秘密組織> <中立国を拠点とする諜報機関> ・こうした事態に対処するため、日本の外務省はある抜け道を使った。中立国に特別機関を置き、情報収集の拠点にしたのである。特に右派勢力が牛耳るスペインは中立国の中でも日本とドイツには協力的であり、外務省は在スペイン公使・須磨弥吉郎へ、この国に諜報機関を設立することを命じた。こうして1941年12月22日に誕生したのが「東機関(TO機関)」だ。 須磨が組織設立時に協力を要請したのは、スペイン人のアンヘル・アルカサール・…
(2023/4/23) 『20世紀のファウスト 上 』 黒い貴族がつくる欺瞞の歴史 鬼塚英昭 成甲書房 2010/3/11 ・この世の中に偶然に起こることは少ない。その多くは必然という名の偶然が故意に創り出したものである。すべての恐慌は故意に創り出されたものである。私たちは歴史の闇の中に入り込む勇気を持たねばならないのである。 <「20世紀のファウスト」に魅せられて> ・「20世紀のファウスト」とは、アヴェレル・ハリマンという一人のアメリカ人に、私がつけたニックネームである。彼は19世紀の末に生まれ、20世紀の末まで生きた。どうして私はこの男に魅せられたのか。私はこの男の心の中に、悪魔と神を発…