
東海発電所は、日本原子力発電株式会社が茨城県那珂郡東海村で運営していた、日本初の商業用黒鉛炉かつ商業用原子力発電所。
1966年7月25日に営業運転が開始され、1998年3月31日に営業運転が終了した。
東海発電所は、コールダーホール改良型と呼ばれるガス冷却型発電所である。
ガス冷却炉では、燃料に天然ウランを使い、中性子の速度を減速する減速材に黒鉛を、また発生した熱を取り出すための冷却材に炭酸ガスを使っていた。熱せられた炭酸ガスを熱交換器に送り、そこで水を蒸気にして、その蒸気でタービン発電機を回して電気を発生させていた。
現在原子炉解体プロジェクトが進められている。国内では商業用原子炉解体の実績が無いため、同プロジェクトは日本初の商業用原子炉の廃炉作業である。
原子炉解体プロジェクト
1998年3月31日、営業運転終了。
2001年、燃料搬出完了。
2001年10月4日、解体計画書提出。
2001年12月、解体作業開始、使用済み燃料冷却のプール洗浄。
2003年、タービン建屋内の機器の撤去およびタービン発電機の解体。
2004年11月、燃料取換機および建屋の解体開始。
2006年8月、熱交換器撤去工事開始。