英文学者、広島大学名誉教授。1932年東京生まれ。1954年広島大学英文科卒、56年カリフォルニア大学卒。60年広島大大学院博士課程満期退学。61年広島大学文学部講師、65年助教授、82年教授、93年文学部長、95年定年退官、名誉教授、梅光女学院大学教授、2003年退職。1997年『ジョン・ダン全詩集』で日本翻訳文化賞受賞。
太陽劇団の『金夢島(かねむじま)』を観た(10月24日 火曜 18:00/芸劇プレイハウス)。 太陽劇団を見るのは2001年の『堤防の上の鼓手』(新国立中劇場)以来だから、実に22年振り。『鼓手』は俳優が(文楽)人形振りを見事に演じきる驚嘆すべき舞台だった。ただ演者らが東洋人に似せて顔を細目(吊り目)に作っていたのは少し違和感もあった。が、今回はまったく異なる印象。以下、簡単にメモする。 東京芸術祭 2023 芸劇オータムセレクション 太陽劇団(テアトル・デュ・ソレイユ)『金夢島 L’ÎLE D’OR Kanemu-Jima』フランス語上演(多言語の使用場面あり)・日本語字幕付き 演出:アリア…
湯浅信之訳 『対訳 ジョン・ダン詩集―イギリス詩人選(2)』 岩波文庫 『対訳 ジョン・ダン詩集―イギリス詩人選(2)』を読了しました。本書を読むまで、ジョン・ダン(1572-1631)という詩人のことはまったく知らなかったのですが、後世において形而上詩人と呼ばれることになる大胆な奇想から作品を生み出す詩人であったとのこと。 ゲテモノぶりを競うかのような現代の一部のコンテンツと比べると大人しく見えてはしまうのですが、太陽に向かって“Busy old fool, unruly Sun,”と呼びかける感性には一瞬ドキリとさせられるものがあります。 【満足度】★★★☆☆