アートディレクター。1962年奈良県生まれ。関西学院大学法学部卒業。編集者を経てアートライター。大正大学文学部非常勤講師。アート情報サイト「ARTRAY」主宰。
推しているからこそそれはどうなの?と思うのも自然なことだし、ファンならなんでも応援しろも妄信的でどうかと思う。 表に書くかは別として、クリエイターやアーティストや推しになんと言われようとも、自分の感情や感想を大事にしてほしい。 自分の感情を推しの意思に反するから、と否定するとかなりつらくなるし尾を引くよ。 ファンが信者になったら運営からナメられて自浄作用なくなるよ。 ただ本人にリプや引用RPで書くのはよくないかな。エゴサされたらどうしようもないけど。 そんな雑感。 私がこの考え方に影響を受けたのは美術の本だったんだけど、名作や好きな作家だけど合わないなーみたいなのは全然アリだと教えてもらってと…
諸事情により表紙はお見せできないのですが、月刊BugBug 2023年10月号、出ております。
まずはChat GPTさんの答えから… ヘンリ・マティスの線画は、彼の芸術作品の中でも特に魅力的な部分の一つです。彼の線画は、シンプルでありながらも非常に表現力があり、彼の作品全体を通じて見ることができる豊かな感情と生命力を表現しています。 マティスの線画は、彼の色彩に対する独自の感覚と同様に、彼の芸術の核心部分を形成しています。彼は線を使って形を描き出し、その形が生み出す空間を利用して物語を語ります。彼の線画は、人物、風景、静物など、さまざまな主題を扱っています。 彼の線画は、線一本一本が意図的に描かれ、それぞれが作品全体のバランスと調和に寄与しています。その結果、彼の作品は独特のリズムと流…
立原真理子展『帳と青』。2016.7.9~19。Hasu no hana。 作品として目の当たりにすると、この場所に風景があることに、納得がいくというか、これまで、どうして誰も気がつかなったのだろうか、といった気持ちになる。 網戸に刺繍糸で、「絵」が描かれている。 もし、実際に利用されたとしたら、そして、その向こうに庭があるとしたら、風景が重なるから、さらに不思議な気持ちになれるのだと思う。 そして、蚊帳が広がり、その表面にも「風景」が広がる。 『蚊帳の中に横たわり、その深い青緑色の境界線を眺めていると 渺茫たる奥行きが浮かぶ 川のこちら側にいる時、あちら側は果てしない』(作者の言葉) 『近年…
小方英理子展 「Crossed fingers」。2016,5.21~6.3。Hasu no hana。 人物がウールのセーターを着ている。それも、遭難してもわかるように漁師に着せたと言われる固有の編み方をしていると言われていて、それが、すべて陶器で作られている。 焼き物は、いろいろと可能性があると、こうした作品を見ると、思わせてくれる。 「小方英理子は『記憶をとどめる方法』、『素材と生き物の境界線』をテーマに、黒粘土や陶器による作品や、人物をモチーフにした立体作品を制作している作家です。 (中略) おとぎの国のような実在する話しや、自身の記憶や経験から紡ぎ出されるイメージ1つ1つをまるで糸の…
杉崎良子 「シンブンキョウリュウ博」。2015.8.23~9.5。Hasu no hana。 4年ぶりの個展。 前回も、新聞紙で恐竜を製作する、というだけで、なんだか気持ちが少し上がるのだけど、2度目になるが、確実にそのレベルが上がっていた、と思う。 体の表面に毛が覆われているような表現もあって、なんだかすごいと思った。それは、恐竜の研究での新説を生かしている、ということなのだと思う。 新聞紙を使って、着色していない、というのが信じられないような立体だった。 「杉崎良子は恐竜をモチーフに新聞紙で製作している作家です。 纏う情報の変化、次々に出る恐竜の新説。 気がつけば10年制作をしているという…