●歌は、「縄の浦に塩焼く煙夕されば行き過ぎかねて山になびく」である。 高知県奈半利町 活性化センター隣万葉歌碑(日置少老) ●歌碑は、高知県奈半利町 活性化センター隣にある。 ●歌をみていこう。 ◆縄乃浦尓 塩焼火氣 夕去者 行過不得而 山尓棚引 (日置少老 巻三 三五四) ≪書き下し≫縄(なは)の浦に塩(しお)焼く煙(けぶり)夕されば行き過ぎかねて山になびく (訳)縄の浦で塩を焼いている煙、その煙は、夕なぎの頃になると、流れもあえず山にまつわりついてたなびいている。(伊藤 博 著 「万葉集 一」 角川ソフィア文庫より) (注)縄の浦:兵庫県相生市那波の海岸。(伊藤脚注) (注)火氣:「ほのけ…