「見えないものを見るためにカミオカンデを作った。」 これは、自らが設計を指導・監督したカミオカンデによって史上初めて太陽系外で発生したニュートリノの観測に成功し、ノーベル物理学賞を受賞した小柴 昌俊さんの言葉。 スーパーカミオカンデは、カミオカンデの性能をさらに高めたもので、1996年から運用を開始した。この宇宙物理学の最先端施設の建設場所は、古代の息吹が残る飛騨の神岡の地下1000mのところが選ばれた。 その頃、日本中の地下世界を撮影し続けていたのが内山英明さん。 内山さんは、2014年4月14日、65歳という若さで亡くなった。 私は、風の旅人で紹介した写真家の中で、人間や自然と向き合う写真…