ドイツの精神医学者E=クレペリンの研究のもとに日本の心理学者内田勇三郎が開発した、人の「働きぶり」を評価する検査。簡単な一桁の足し算を一定時間連続して行い、その作業量によって表れた曲線によってその能力特徴を判定する。
以下に具体的な方法を記す。被験者には行列状に数字が並んでいる用紙が渡される。まず1行目の左端から順番に並んでいる数字の足し算を繰り返し、1分経ったところで次の行に移り2行目の左端から同じように足し算を繰り返す。以下同様に、号令にあわせて1分ごとに行を変え各行の左端から計算していく、という作業を前半15分(15行)、休憩を5分間挟んで後半15分(15行)繰り返す。用紙にはこの結果15行の回答数字群が並ぶ。
この作業の終了後、各行回答数字群の最後に計算された数字を前半・後半それぞれ15個ずつ線で結ぶ。それぞれの行の作業出来高にはばらつきがあるので、結ぶと曲線が得られる。これの形からその人の様々な特性を分析する。
この検査には
といった特性がある。企業の採用試験などでよく使用されている。