用事があり、久しぶりに上京した。東京駅に早く着いたので、前から気になっていた東京ステーションギャラリーに行ってみた。名前のとおり、東京駅構内の丸の内北口にある美術館である。 企画展として、「春陽会誕生100年/それぞれの闘い」が開催中であった。 観覧料は、大人1,300円。無料のロッカーがあるほか、大きな荷物は受付で預かってくれる。身軽になって、エレベーターで三階の展示室へ向かう。入口は目立たないが、中は案外広々としている。三階と二階が展示室である。古い東京駅の赤レンガがその利用されていて、おもむきがあった。観客まばらで、静かである。 春陽会とは、帝国美術院と二科会に対抗して、1922年(大正…