日食網膜症は、日食の観察を不適切な方法で行うことで生じる太陽性網膜症のこと。「日食網膜炎」「日食性網膜炎」ともいう。
太陽を見つめると、強い可視光線や赤外線が眼底に達し、網膜に火傷を起こす。
視野の中心がぼやけ、視力が低下し、重症の場合、恒久的な視力低下や失明のおそれもある。
日食を観察する場合、肉眼での観察はもちろん、下敷き・CDやDVD・現像済みのフィルム・すすをつけたガラス・サングラス・ゴーグル等を使った観察も、太陽の光や熱が十分に遮断されないため危険であり、日食観察専用のグラスやフィルターを使用するなど、適切な方法で観察する必要がある。