略称: 薪炭キャンペーン、薪炭利用キャンペーン
日本の森林を育てる薪炭利用キャンペーンは、薪や炭などの森林の恵みを積極的に暮らしに取り込むことで、森林と人間の持続的かつ豊かな関係を再構築することを目指す取り組み。
2004年10月、日本に大量の木炭を輸出してきた中国政府が、森林荒廃の防止のため木炭の全面的輸出禁止に踏み切ったことに対して、「国内の薪炭を暮らしの中に取り戻すことで、中国をはじめとする海外の森林資源の枯渇への影響を軽減し、また、放置されている日本の森林を手入れし、育てることにつながるのではないか。」という問題意識を持った有志が、活動を開始した。
現在は、以下の3つの方針に沿った活動を展開している。
(1)薪炭が持つ魅力を発掘・見直し、広く発信する。
薪炭の埋もれた魅力や、現代にあった使い方をホームページやイベント・書籍等を通じて、広く発信することで、薪炭を暮らしに浸透させていく。
(2)日本や世界の薪炭等の生産・流通・消費を取りまく状況を、広く発信する。
薪炭を取り巻く状況に関する客観的な情報をホームページやイベント、書籍等を通じて、広く発信することで、これらの状況への理解が広まり、地域の中で多様な主体が力を合わせ、状況の改善に向けて歩むことを促す。
(3)薪炭に関わるNPO・事業者・個人の情報発信・交流を促進する。
薪炭に関わるNPO・事業者・個人の皆さまの情報発信や交流を、キャンペーンのウェブサイトやイベント等を用いて、支援する。
また、薪炭の生産・流通・利用に関わる団体、関心を持つ人々の情報交換・発信のためのネットワークとして「火のある暮らしネットワーク」を運営している。「火のある暮らしネットワーク」が提供するメニューは以下。
●薪炭等のバイオマス利用に関する情報の交換・発信、アイデア・ノウハウの共有のために
・情報交換用メーリングリスト
・薪炭キャンペーン・メールマガジン
・薪炭関連情報、団体情報等のデータベース構築、情報発信●地域における薪炭等のバイオマス利用の推進のために
・薪炭利用ハンドブック及びプロモートシート
・その他、市民参加型薪炭利用プログラム・ツール
「火のある暮らしネットワーク」には、以下から登録できる。
http://www.sumimaki.org/01/san.htm
火のある暮らしのはじめ方―七輪、囲炉裏、ペレットストーブ、ピザ窯など