(2023/10/24) 『日本語で生きる幸福』 平川祐弘 河出書房新社 2014/12/2 ・現在、文化の中心国はアメリカであり、英語が世界の支配語として君臨している。一方、日本は文化の周辺国であり、日本語は言語的にマイノリティーである。日本人が世界と対峙するためには、好むと好まざると、英語を学ばねばならない。だがそんな私たち日本人にも、利点はある―― <はじめに> まず、読者の皆さまに次の質問をお考え願いたい。22世紀の日本列島に住む人々は、はたして何語を話しているのだろうか。可能性として5つの場合が想定される。お笑い種とお思いかもしれないが、筆者は存外真面目である。 何語も話していない。…