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日本目録規則

(読書)
にほんもくろくきそく

日本目録規則とは

略称はNCR(Nippon Cataloging Rules)。現在日本において図書館の目録で用いられている代表的な規則である。日本十進分類法(NDC)、基本件名標目表(BSH)と並んで図書館で使われる三大ツールである。

歴史

 1943年に青年図書館員連盟によって最初のものが刊行されたのち、次のような変遷をたどる。

『日本目録規則1952年版』
作成者が日本図書館協会に変わり、再編成
『日本目録規則1965年版』
1961年のパリ会議での決定事項に沿って、改訂。著者基本記入方式を採用し、洋書にも適用できる規則となった。
『日本目録規則新版予備版』
ISBD(国際標準書誌記述)に準拠し、著者基本記入方式を再検討し、記述ユニット方式を提起した。また、目録の記録対象を一冊一冊の物理的に独立した図書とした。
『日本目録規則1987年版』
主な変更点
  • 書誌単位の階層化を規定した
  • ISBD区切り記号法を全面的に採用した
  • 本以外のあらゆる資料媒体にも目を向けた
  • 任意規定ではあるが「統一タイトル」に関する規定がされた
  • 出版年はその出版物が属する「版」の最初に刊行された年を記録することになった*1
『日本目録規則1987年版改訂版』
1994年発行。未完だった非図書資料の記述に関する規定を完成させた。
『日本目録規則1987年版改訂2版』
2001年発行。

排列における主な規則

  1. 無は有に先行する(例えば「文学」は「文学史」より前にくる)
  2. 標目の各一字を単位として排列する(字順排列)
  3. 長音符や句読点は排列上は無視する
  4. 複数の標目が同一順位となるばあいは「カタカナ」「ひらがな」「漢字」「ローマ字」の順とする
  5. 標目と参照が同一排列順位となる場合は参照を最初に排列する

*1:それまではその出版物が属する「刷」の最初に刊行された年を記録していた

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