昭和時代の文筆家・侍従。
明治三十八(1905)年生、昭和六十(1985)年九月二十九日没。
藤原氏御子左流藤谷家分流の入江家に生まれ、兄入江為常は貴族院議員を務めた。
東京大学文学部を卒業後、学習院で教鞭をとっていたが、昭和九(1934)年から侍従となる。以後五十年以上にわたり侍従として昭和天皇に仕え、昭和四十三(1968)年侍従次長、翌年侍従長となった。
著書は『侍従とパイプ』以降、随筆をはじめとしてさまざまなものがあり、没後に公刊された『入江相政日記』は昭和史の貴重な史料でもある。