1965年、東京都生まれ。東京大学文学部哲学科卒業。同大学院を経て、1995年、ケンブリッジ大学古典学部にてPh.D.取得。現在、慶應義塾大学文学部教授。著作に『ソフイストと哲学者の間−プラトン『ソフイスト』を読む一』(名古屋大学出版会)、『プラトンー哲学者とは何か―』(NHK出版)、『哲学者の誕生−ソクラテスをめぐる人々−』(ちくま新書)、『ソフィストとは誰か?』(人文書院)などがある。
このブログの意味 日記 2024/4/14 2024/4/17 2024/4/18 このブログの意味 備忘録、考えたことをまとめる場所、保管所みたいな? あんま人に言いたくないことを書く場所 日記 2024/4/14 卒論とか就活とか、未来のことについて考えつつ、Twitterで牧歌的な日常とか人の好きなものを見て何かまとめておこうと思った。 ①漫画 漫画家を志していたし、今も少し志しているが「テーマ」を見つけられず迷走中。妖怪モノ、探偵モノ、ミュータントモノ、陰陽師モノといろんな作品に取り組むも、どれも終わらせ方が微妙だなと思い筆が折れる。 大学で「今はインプットの時期」といっている友達を見…
哲学の誕生 ──ソクラテスとは何者か (ちくま学芸文庫) 作者:納富信留 筑摩書房 Amazon キンドルで購入。 ギリシア哲学とは、極端に言えばソクラテス・プラトン・アリストテレス、あとはその他大勢といういう見方、「無知の知」を巡る日本でのソクラテス受容など、多岐にわたるギリシア哲学の偏見を見事に訂正してくれる素晴らしい本。 哲学愛好家でありながら、恥ずかしながら私も思い込みだらけで随分間違いを訂正できて、とても助かった。 哲学マニアだけでなく、広く教養人一般に読まれるべき本だし、著者の一貫した業界外への目配りが本書にも大いに感じられて非常に読みやすいのも良い。アルキビアデスのくだりなんて歴…
これは続きも気になります。 哲学史入門 Amazon.co.jp: 哲学史入門Ⅰ 古代ギリシアからルネサンスまで (NHK出版新書) 電子書籍: Kindleストア千葉 雅也, 納富 信留, 山内 志朗, 伊藤 博明, 斎藤 哲也 哲学事典の編集を手がけてきた斎藤さんが、各界の哲学者にインタビューして哲学の歴史を浮かび上がらせる対談集。 メンバーが贅沢としか言いようがない。 しかも対談形式なので読みやすい。 さらに皆さん、伝統に対して反抗的。 倫理社会の試験でこんなこと書いたら落とされそうな読み筋ばかり。 いいねえ、これはいいねえ。 哲学の起源 いきなり納富先生だけど、そうそう、哲学者って難読…
2022年第2学期に科目履修生として入学、2023年度から全科履修生に変更。社会と産業コースで学んでおります。 卒業(学位取得)にこだわらず、ゆるゆると続けるスタイル。
プラトンが語る正義と国家 不朽の名著・『ポリテイア(国家)』読解 (テンミニッツTV講義録 2) 作者:納富 信留 ビジネス社 Amazon キンドルで購入。オンライン講義をまとめたもので、本当に導入の導入という初心者向け。ボリュームもさっと読むのにちょうど良い手ごろさなので、最低限の概要をまずは掴みたいというのに最適かと。 内容紹介もさることながら、古代ギリシアの歴史的な背景や『国家』の哲学史的な扱われ方などが知識としてためになった。 著者が(他の人と一緒に)年代測定で世界初の発見したなんてすごい話しもちょこっと出てくる。 哲学愛好家よりもむしろ西洋文明の精髄たる『国家』について最低限の知識…
日本社会への風刺も効いていた。 「ジャンヌの裁き」テレ東金曜夜8時 2024年1〜3月 脚本/泉澤陽子 大北はるか いとう菜のは 出演/玉木宏 桜井ユキ 音尾琢真 優香 田中直樹 他 「検察審査会」を描くドラマ。 「検察審査会」という名称は聞いたことがある。 不起訴になった事件について、被害者や告発人が「不起訴処分不服を申し立てる」ことができる制度。一般市民のなかから選ばれた11人で構成され、その11人が審査補助員の弁護士の説明、助言を受けながら不起訴の当否を審議する。多数決で不起訴不当、起訴相当となった場合は、検察へ差し戻されて再捜査となる。 私がおそらく「検察審査会」なるものを初めて知った…
五時四十分起床。左目はまだ赤く、昨日とほとんど変わっていないものの、まぶたの上から触れた時の痛みは落ち着いた気がする。普通に洗顔。 昨日は仕事できなかったので、今日は朝から手を動かした。某葬儀業者の案件をひたすらに。 夕方、ウォーキング。妻は今年の花粉症は楽だと言っている。おそらく一年くらい治療しているから、効果が出ているのだと思う。スーパーの「ライフ」で葵用のまたたびの枝を購入。何年ぶりに買ったかなあ。 マルカン またたびの木 CT-10 マルカン Amazon 戻ってから作業再開。ひとまず予定していたところまでは終わった。 阿部公彦「父たちのこと(1)」(「群像」2024年4月号掲載)。人…
今日はホワイトデーですね!🍫 私はバレンタインにあげるというよりホワイトデーにお返しする派です。なぜなら、くれた子の分のチョコだけを準備すればいいから楽なんですよ…😌(金欠思考) 今日はせっかくのホワイトデーなので、それにちなんだ企画か何かをしようと思いましたが、なんにも思いつかなかったので普通に雑談します。 最近ドラマCD化情報がたくさん出ましたね…。でもそろそろ目新しいキャストさん入れて欲しいな…!そういえば昨日夢で佐藤元くん出てきたんで、今は元くんの新規CD聴きたい気分 🎶 (できれば攻めで…!) 今回は一旦私の中でのCD購入プランを整理したいので、私の購入品メモを軽くご紹介します! 購…
哲学史入門I: 古代ギリシアからルネサンスまで (1) (NHK出版新書 718, 718) 作者:千葉 雅也,納富 信留,山内 志朗,伊藤 博明 NHK出版 Amazon
善や美などもっとも大切なことについて「知らない」(不知)という自己のあり方を自覚しながら、知を求め続けることでより善く生きようとすること、それが「フィロソファー」(哲学)であり、私たちのだれもが追求すべきあり方である。 「プラトン 理想国の現在」 納富信留著 P.105 おとなはランベルト君のようにキャラメルをもらってもチップをもらっても、そんなことではよろこばない。働くよろこびも評価されるうれしさもあるが、それだけでは気持ちが晴れないのだ。あれやこれやで心が占められ、一日じゅう何かを考えてしまうのである。子供の先はおとなだが、おとなの先はない。波止場どまり。そこからは茫洋とした海が見えるだけ…
アマゾンプライムで、「ボッシュ」シリーズを見続けている(ネタバレありますのでお気をつけください)。 現在シーズン7まで見終わって、続編?の「ボッシュ・レガシー」を見始めたところだ。主人公のボッシュが刑事をやめて私立探偵となり、娘のマディが新米警官として働き始める、という変化がある。 ボッシュは刑事時代も現場にこだわり、昇進をする気がなかった。LA,つまりアメリカの警察制度については無案内だが、警部補が現場の指揮者、警部が現地所長というイメージか。LAには仕事がらみで2-3回行った記憶がある。仕事はしんどい内容ではあったが、陽光にあふれた海と、エンジェル・フライトこと傾斜を上るケーブルカー、いか…
ランキング参加中読書 【「思う」と「知る」は違う】 ≪目次≫ あらすじ ソクラテスは不敬神の罪で被告人として裁判に赴いている。裁判ではごく限られた時間で弁明しなければならない。しかし彼は”真実”を語ることで次々に告発者や裁判員を圧倒する。本書はその様子を一裁判員として見物していたプラトンによる著書である。 感想・レビュー 「私はこの人間よりは知恵がある。それは、たぶん私たちのどちらも立派で善いことを何一つ知ってはいないのだが、この人は知らないのに知っていると思っているのに対して、私のほうは知らないので、ちょうどそのとおり、知らないと思っているのだから。どうやら、なにかそのほんの小さな点で、私は…
・紀元前399年 アニュトス、メレトス、リュコンの3人は、国家の認める神を認めず、ダイモーンの祭りを導入して若者を堕落させているという罪状で、ソクラテスを告発した。(『ソクラテスの弁明』) ・紀元前399年 裁判の結果、ソクラテスは死刑判決を受けた。(『ソクラテスの弁明』) ※ペロポネソス戦争において、敗戦の責任を問われたのはアルキビアデスであるが、既に死去していたため、師匠のソクラテスが理由を付けられて裁判にかけられたのだと思われる。また、30人政権を担った人物にはソクラテスのかつての弟子もおり、その政権下での混乱の責任も暗に問われたのである。ソクラテスは表向きの告発理由と、裏向きの告発理由…
世界哲学のすすめ (ちくま新書) 作者:納富信留 筑摩書房 Amazon キンドルで購入。 どうしてもギリシアから現代欧米へと続く流れで行われたもののみが哲学だと私は考えてきたし、アジア圏では哲学的なものはあくまでマイナーで、「思想」はあっても「哲学」はないと漠然と思ってきた。そういった先入見への全面的な批判と、哲学そのものへの再検討をせまる哲学史方面からのメタ哲学的な試みと解釈できるだろう。 個人的には、現代分析哲学への違和感や、思想と哲学の区分けへの批判などは(受け入れるかどうかはともかく)真剣に対峙しなければならない課題だと感じた。失礼ながら、アフリカ哲学なんて聞いたことなかったけど、面…
拙著『本当に役立つ経済学全史』を出版させていただいたテンミニッツTVの講義録シリーズから、この度、第2弾として納富信留先生のプラトンの『ポリテイア(国家)』の解説書が出ましたので、ご紹介させていただきます。 プラトンが語る正義と国家 不朽の名著・『ポリテイア(国家)』読解 (テンミニッツTV講義録 2) | 納富 信留 |本 | 通販 | Amazon かつて20世紀英国の哲学者ホワイトヘッドは、西欧哲学の伝統は「プラトンに対する一連の脚注からなっている」と述べたことがあります*1。実際、西洋哲学を理解するには、その思想に賛成するにせよしないにせよ、プラトンの哲学を知っておくことが前提になりま…