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農鳥

地理

農鳥

のうとり

農鳥とは、富士山の山肌に現れる残雪の形のひとつ。

例年4月下旬から5月中旬にかけて、富士山7〜8合目付近(標高2,900m〜3,000m)の北西斜面に出現、鳥の形をしていることからこのように呼ばれる。

鳥の形は雪の解け具合によって毎年変化し、尾が長く翼を広げた「鳳凰」や丸みおびた「おとなしい形」など、その姿もさまざまである。

富士北麓地域に春の訪れを告げる風物詩として、地元では古くから、農家が田植えなどの農作業を始める時期の目安とされてきた。また、現れる時期によってその年の天候や吉凶を占ったという。

冬場の降雪量や春先の降雪の影響などで6月に入ってから姿を現したり、冬場の強風で周囲の雪が吹き飛ばされることで1月や2月に現れたりすることもある。かつては「寒中の農鳥は人を食う」として凶兆ともいわれていたが、「新春の農鳥、むしろめでたい」とも言われることもある。