なんというタイトル。 このタイトルを見て、読む気を無くした。 しかし、この本、非常に優れている。ライターをやっていただけあって、話の運びも巧く、グイグイと惹きつける。一日が終わり、憔悴し切って帰宅するときに読むには適した本だった。旅行業界の「一面」を知ることもできる。 67歳とかいう著者は、派遣添乗員として働いていて、苦労もあるが仕事を楽しんでいることが、文章から滲み出ている。 「コロナ禍」で仕事が激減し、「空いた時間」で文章を書き始めて、本を出版したのが、【前作】の「派遣添乗員ヘトヘト日記――当年66歳、本日も“日雇い派遣"で旅に出ます」であり、この本がヒットしたという。 その続編という位置…