「ブラジル栄光の10番」 たぐいまれなテクニックとサッカーセンスを持ち、82年のWカップでは創造性にあふれた「クワトロ・オーメン・ジ・オロ(黄金のカルテット)」の中心として世界を魅了し、「白いペレ」と呼ばれたブラジルの10番が、ジーコ( ZICO / Artur Antunes Coinbra )だ。 さりげなく相手の急所を突くスルーパスは絶品、足元から放たれたボールはたちまち局面を一変させ、ふいを突かれたディフェンダーたちは石のように固まった。そして得点感覚にも優れ、FKの名手でもあったジーコ。18歳の頃からプレーしたフラメンゴでは732試合で509得点、代表では94試合で77得点というゴー…