正直、具合がよくないんだけど、あったことをみんな話すよ。 はじめは自分の家にいた。夫とふたりで、一緒にれんがをひとつずつ積み上げて築いた家。そこに私たちがいるのに、戦車は止まらず近づいてくる。暮らしてたのは、アルシファ病院の裏手。戦車がどんどん近づいてきて、私たちはあるとても暗い夜、寝ている間に何発もの弾が頭上を飛んでいく中を生き抜いた。 私たちは朝まで待ってから、自宅を発ち、親族のところへ向かった。そう、「死ぬなら一緒がいい」ってよく言うでしょう。だから私の夫の一族と一緒にいた。みんなでひとつの家の中にいたけど、どこも安全じゃなかった。実際、ガザ地区のどこにも、安全な場所はひとつもない。2日…