「ランニング王国を生きる 文化人類学者がエチオピアで走りながら考えたこと」マイケル・クローリー <所感> フルマラソン2時間20分というトップアスリート並みのランナーである文化人類学の大学の准教授がエチオピアランナーと一緒にトレーニングをしたフィールドワークの記録。 なぜエチオピアランナーは速いのか? その解を求める調査手法は、民族研究の発達した手法である「エスノグラフィー」そのものである。 特定地域のランナー(特にマラソン)の速さを謎を探った忠鉢信一著「ケニア!彼らはなぜ速いのか」は生物学的な視点が主。 しかし本書は民族研究の発達した手法であるエスノグラフィー(体験型調査)を通じて探っている…