本の帯に「鶴、白鳥、雁、鴨、雉、鷺、鶉、雲雀、鳩、鴫、雀、水鶏、桃花鳥(ツグミ)。。おいしい野鳥が食べたい!現代人は、なぜこの味覚を捨ててしまったのか。」とあります。日本人は第二次世界大戦前までは広く野鳥を食べていたことが紹介されています。私の父も野鳥を食べていて、私が1歳の時のアルバムには家族でつぐみ狩に行った写真もあります。フランスでは今も野鳥食が残っているのに、なぜ日本では野鳥食が消えてしまったのか。著者はその理由として野鳥の生息数の減少を挙げます。減少原因として、江戸に大量の水鳥を供給してきた手賀沼を例に、耕地整理などにより水鳥の生息に適さない環境になったことや乱獲などを挙げています。…