江戸時代、武士にのみ許された特権。
…であるが、「苗字」は名主(関西で言う庄屋)などにも許されていた。もとより、「苗字」は公に苗字を名乗るという意味であって、農工商の身分でも苗字は、ある家にはあった。明治維新後に、苗字を「復活」させたケースも多い。また、「帯刀」は長さに関する規制。短いものなら、農工商の身分でも持てた。
地域調査で紋別市立博物館に行った。紋別市はオホーツク海沿岸の漁業が盛んな地域である。観光資源としては冬季に流氷をドリルで砕きながら進むガリンコ号などで有名である。博物館は漁業が中心であり、順路としては左回りで漁業の仕組みの映像から始まり、漁業に使う道具の展示を見て、漁業の拠点となった番屋に辿り着く。さらに壁面展示を周ると農具や民具が配置されており、中央部には旧石器~近世江戸期までの時代ごとの解説パネル(近代以降は年表)や学習用PCがある。その他、紋別市にかつてあった産業として名寄線の鉄道展示、砂金と金鉱山の開発の歴史と終焉が独立展示としてあった。 【目次】 展示など 紋別市における和人の進出~…