・418年 倭国に人質としていた新羅王子,未斯欣(美海)は新羅に帰国した。(『三国史記』新羅本紀) ※『日本書紀』は気長足姫が摂政だった時代のこととする。この逸話に登場する葛城襲津彦が活躍するのは応神天皇以降の時代であるため、『日本書紀』の時代設定は誤りと思われる。応神天皇崩御後、天皇が不在の時代に「皇太后」的な人物が政務を行っていたため、それが気長足姫の摂政時代と誤解されていたとも考えられる。『日本書紀』が応神天皇の皇后だと伝える仲姫命であったかもしれないが、実際に応神天皇の正妻だったかも不明であり、確証はない(若井敏明『仁徳天皇』)。 ・420年 百済王,扶余腆支(直支)が崩御し、王子,映…