北畠立朴は釧路在住の啄木研究者として啄木関係者には広く知られる人であるが、その研究姿勢も含めて私がもっとも敬愛する啄木研究者の一人である。 ご交誼を頂いて40年以上になるが、その成果は拙著『石川啄木文献書誌集大成』(武蔵野書房:1999年12月発行)と『続・石川啄木文献書誌集大成』(桜出版:2018年12月発行)の2冊の索引を見れば納得して頂けると思うが、この2冊に紹介した北畠氏の啄木に関する文献の数(正編84点/続編212点)からも、また、その文献ごとに紹介した表題からも想像できるように、北海道釧路市における啄木に関する研究で北畠氏の右に出る人は無い。 しかも、拙著の刊行は2018年秋までの…