「それでもパレスチナに木を植える」というタイトルの本を読んだ。筆者、高橋美香さんは写真家。 彼女は2009年からたびたび単身、パレスチナを訪れ、住民とともに暮らした。彼女は、イスラエル侵攻によるパレスチナ市民の苦難を日々目撃した。エルサレムも、パレスチナとの間に巨大な分離壁がイスラエルによって造られていた。 この巨大な分離壁、私も見て知っている。 それは1965年夏、私は、山仲間とシルクロード探検隊をつくり、ヨーロッパからインドまでの熱砂の旅をした。その途中でエルサレムを訪れた。 イエスが十字架にかけられる前日、エルサレムの東、ゲッセマネの園でイエスは血の汗をたらしながら神に祈ったという。そこ…