兵事主任

一般

兵事主任

へいじしゅにん

兵事係の主任。

兵事係とは、住民への訓練や、住民への軍命の伝達を行う係のことを指す。

たとえば、沖縄県名護市の場合では、「当時、役場の事務分担は、庶務、戸籍、兵事、税務、勧業の五部に分かれており、いずれも主任制であった。(中略)兵事係は、在郷軍人防衛隊の招集または住民に対する竹槍訓練等を担当」していたとされる*1。また、沖縄県読谷村の場合では、兵事主任が、召集令状の配達・召集された者への激励・入隊者の引率・戦死者の葬送などを行っていたとされる*2

さらに具体的には、沖縄県渡嘉敷村富山真順・宮里盛秀の両氏が行っていた例がある。この両氏の証言(やそれを聞いた者の証言)や安仁屋政昭の陳述によると、富山・宮里の両氏は、住民に対する自決命令を日本軍より受けていたとされる*3。その他にも、沖縄県名護市(当時名護町)の役場で兵事主任を行っていた岸本金光氏の体験談が、やはり名護市発行の『語りつぐ戦争』(1985年名護市役所)89頁〜94頁に掲載されている。

*11985年名護市発行『語りつぐ戦争』95頁より

*2『読谷村史第五巻資料編4「戦時記録 上」所収の、大湾武氏による「戦時下の公務員の職務遂行」(特に「役場職員」の項)を参照。

*3http://www.okinawatimes.co.jp/day/200707281300_02.htmlhttp://www.sakai.zaq.ne.jp/okinawasen/chinzyutu2.htmlなどを参照