慶應義塾大学商学部准教授 岩尾 俊兵氏の文章の中で以下のようなものを見つけた。 「しかし確実にいえることは、老後をめぐる悲喜劇は人生経営の失敗によって生まれているということだ。これによって老後が台無しになるどころか、恐怖と痛みの中で撲殺されるほどの悲劇が我が身に降りかかってくることさえあったわけである。」 前後の文章を読んでも、人生経営と言う所がよくは分からなかったが、この恐怖と痛みの中でと言うのはよくわかる。職業柄そうした人たちを何十年見続けて来たし、最近では我が身に起こることで追体験として理解できることが増えた。 誰もが遅かれ早かれ遭遇する恐怖と痛みを逆手にとって、紅麹屋みたいなのが、朝か…