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碧海純一

(一般)
あおみじゅんいち

リスト::学者::社会科学
東京大学名誉教授(法哲学)(1924年〜)

ケネディ元アメリカ合衆国大統領に顔貌が似ている。
オペラ・声楽曲に造詣が深い。某耳鼻咽喉科医師の著作(ヴォイストレーニングの心得みたいな本)に「椿姫(トラヴィアータ)」のアリア「プロヴァンス」に蘊蓄を傾けた「前書き」を著していた。

氏の法哲学教科書は三回に渡って改訂されている。最初の教科書はラジカルな分析哲学(論理実証主義)と新カント学派を基調としたものであり,前書きにおいて要旨「『法哲学』の学説は法哲学者ごとにまちまちである」と述べていた。

その他の著書「合理主義の復権」(ベートーベンの第九<ゲッターフンケン>の批評等」,「カール・マルクスの『価値論』批判」がある。

「合理主義の復権」の前書きは,すべからく味読すべきものがある。曰く−

19世紀以来のヨーロッパ大陸の,そして,昭和初年以来の日本の,思想の歴史を痛感して感ずることは,徒に晦渋難解な言語的煙幕に身を包んで明晰な論証を拒み,理論であると自称しながら実は知性よりは情念に訴えるたぐいの著書論文が間歇的に流行してきた,という事実である。(中略)肩を怒らせて都大路を闊歩していたこれらの時代の思想的旗手たちは,新時代のパイオニアを以て自ら任じ,かれらに喝采を送った観衆たちもそう信じていた。しかし,思想史という長距離ゲームを多少とも巨視的に見るならば,眼前で颯爽と先頭を切っている走者が,実は1周も2周も遅れているということも決して稀ではない。「先祖がえり」型の蒙昧主義が再び時を得意顔に跳梁する今日の言論界において,西欧文化の最大の遺産の一つとしての合理主義が不当に歪曲され,呪詛されている状況は,黙視するに忍びない。



しかし,法哲学教科書第3版においては,そのラジカルさは後退し,「小林直樹」を評価したり,ヘーゲル哲学にも論及している。

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