アメリカでは1973年の第一次オイルショック後、メジャーは絶え間ない攻撃に晒されました。メジャーの利益は1972年までの5年間、増加する需要にもかかわらず1972年69億ドルで、ほとんど増加しなかったのに対し、1973年117億ドル、1974年164億ドルと国民がガソリン高騰で喘ぐ中、利益を大幅に伸ばしたからです。 石油企業の大幅な利益は産油国の操業コストに見合う分の石油(エクイティ・オイル)を産油国の禁輸措置がもたらした高い石油価格で親イスラエル国以外の国に販売したこと、備蓄していたアメリカ産原油や値上げ前に買った石油が値上がりし大もうけしたことなどが原因でした。 しかし、産油諸国はエクイテ…