では、後編。英米文学、ロシア文学とその他(日本、アフリカ、ギリシア)からだ。普段、自分は「ギリシャ」と表記するが、駒井稔「文学こそ最高の教養である」と光文社古典新訳文庫に沿って、この項では「ギリシア」にする。 前編のフランスとドイツでは、どちらかというと作品そのものの話に重点が置かれていた気がするが、英米とロシアではぐっと作家に焦点が当てられている。英米文学では、デフォー「ロビンソン・クルーソー」を唐戸信嘉さんが、オルダス・ハクスリー「すばらしい新世界」を黒原敏行さんが、メルヴィル「書記バートルビー/漂流船」を牧野有通さんが、駒井さんと対談していることになっているが、一人語りの部分が長くなって…