北朝鮮と日本を結ぶ不定期便で、初代船が1971年から就航している。現在使われているのは、1992年進水の3代目「万景峰92」。北朝鮮・清津の造船所で完成。建造費用約80億円は在日朝鮮人の寄付でまかなわれた。
排水量9672トン、定員350人、全長126メートル、全幅20.4メートル。7800馬力のエンジン2機やエレベーター、横揺れ防止装置などの主要部品は、大半が日本製で日本のドックで定期点検している。格納庫には大型バス8台を積める。
片道27時間かけ、元山−新潟間を年20−30回往復。一般運賃は日本からの場合、往復5万円。大食堂や売店、映写室、診療室などを設備。約200人分の客室は、応接室や浴室を備える特等から大部屋の3等までに分かれ、各室に故金日成国家主席と金正日総書記の肖像がかけられている。
工作員潜入、密輸出入