夢見る水の王国

読書

夢見る水の王国

ゆめみるみずのおうこく

寮美千子の長編小説。現実世界と隣り合わせに存在している異世界“ハルモニア”を旅することになる少女マミコを主人公とした冒険ファンタジー。2006年9月より2008年11月まで『月刊北國アクタス』(北國新聞社)に連載された。2009年、角川書店より単行本化。

童話作家ミヒャエル・エンデは『はてしない物語』のなかで、幻想と現実、二つの世界を描き、互いの世界が健やかでなければ、豊かな世界はやってこないと説きました。宮澤賢治は『銀河鉄道の夜』で、心の内に広がるもう一つの宇宙である、幻想の四次元空間を旅しました。ル・グウィンは『ゲド戦記』で、自分探しの旅を描きました。『夢見る水の王国』は、わたしにとっての『はてしない物語』であり、『銀河鉄道の夜』であり、『ゲド戦記』です。

 物語は、海辺の町からはじまります。祖父と二人きりで暮らす幼い少女マミコ。突然の悲劇に、少女はすべての記憶を失います。失われた「名前」を探しに、もう一つの世界へと旅立つ少女。そこで待ち受けるものは……。少女と共に旅する木馬の正体は……。
寮美千子「夢見る水の王国」連載予告(『月刊北國アクタス』2006年9月号)

同じく寮美千子の長編小説『楽園の鳥』に作中作として登場している。

楽園の鳥 ―カルカッタ幻想曲―

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