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命題

一般

命題

めいだい

テーゼ

一般に「何々は何々である」といった平叙文が表現する意味内容のこと。良く混同されるが、命題は文そのものではなく文の意味内容である。「雪は白い」と"Snow is white"は異なった文だが同一の命題を表現している。したがって「無意味な文」は存在するが「無意味な命題」というものは語義矛盾であって存在しない。

命題(とそれを表現する文)には真であるか偽であるかの真理値を帰属させることができる。したがって、たとえば命令文「扉を閉めよ!」についてそれが真であるとか偽であるということは意味をなさないから、命令文は命題を表現していない。「あなたは扉を閉めるべきである」という文は一見通常の平叙文であるが、もしこの文の意味内容が命令文「扉を閉めよ!」と同一である(ないし命令文の偽装されたものに過ぎない)と考えるならば、この文は命題を表現していないことになる。したがって、文が当該言語に於いて文法的に平叙文であることは、その文が命題を表現していることを保証するものではない。

しかし昨今、誤用が多く、「達成すべき目標」の意味で使うもの、「至上命題」のような誤用(本来は「至上命令」)、あるいは「文学とは何かという命題」のような誤用も数多い。ただし国語学者などは、これだけ広く誤用されたなら、それは定着したものと見なすべきだという立場をとるようだ。