<短刀 銘:吉光(名物:厚藤四郎)> ・鎌倉時代 ・粟田口藤四郎吉光 作 ・重文指定日 1955.06.22 ・国宝指定日 1956.06.28 ・東京国立博物館 所蔵 ・享保名物帳 <作者> 粟田口吉光が打った短刀の中でも寸法が短くきわめて小ぶりであるが、 元重ねが1㎝以上と厚いことが名の由来でもあり、「鎧通し」とも呼ばれた。 <来歴> 元は、室町将軍家の御物として伝来していたが、 幕府滅亡後に堺の豪商が所持していたものを、本阿弥光徳のいとこにあたる祐徳が買い取り、濃州浄見城主・一柳伊豆守直末に譲り渡した。 1590.03.29の小田原討伐にて戦死した直末の遺品として、同じ小田原陣営であった…