特集『画期としての明治六年:政変*1150年を記念して』 ◆維新史研究における明治六年政変の意義と課題(大庭裕介*2) (内容紹介) まず毛利敏彦*3『明治六年政変の研究』(1978年、有斐閣)、『明治六年政変』(1979年、中公新書)とそれに対する田村貞雄氏*4の批判が紹介されます。大庭氏は「西郷が征韓論者であること」については現在は争いはなく、その意味では「田村氏の勝利」と評価します(田村批判については拙記事田村貞雄氏の毛利敏彦「明治六年政変説」批判の紹介 - bogus-simotukareのブログで紹介しました)。 但し、毛利主張が全く無意味だったとは見なしておらず、毛利主張以前は「征…