私「『僕の心のヤバイやつ』って漫画にドハマりしたんだけど、主人公は洗足在住で中学受験失敗した中2って設定なんだわ」 妹「それはエグい」 舞台を目黒区洗足とする必然性 桜井のりお『僕の心のヤバイやつ』という作品を考えるに、舞台が目黒区洗足である必然性には乏しいように思える。 当作の魅力は何と言っても主人公の市川京太郎とヒロインの山田杏奈が、日常の小さな出来事の一つ一つを積み重ねて関係性を深めていく過程であり、描写の緻密さを含めて極めてストーリー完成度が高い作品と言える。 しかし目黒区洗足が舞台でなくとも普遍的なストーリーが大半で、だからこそ多くの共感と支持を得られていると言えよう。 では、わざわ…