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優先席

(一般)
ゆうせんせき

公共交通機関において、特に座席を必要とすることの多い高齢者等の優先使用を定めた座席。高齢者および障害者を対象として普及したが、ほかにも座席を必要とする者は多いとの考えから、近年ではこれを高齢者、障害者、妊婦、乳幼児連れ、怪我人、医療機器使用者に広げた事業者が多い。一部、女性優先席を設けるバス会社*1もある。
そのような設定がされていなくとも、自分よりも着席を必要としている人がいれば座席を譲るのが理想的ではあるが、現実には座席に固執する人も多く、優先席を設定することで着席を躊躇させる仕組みが必要と考えられている。一部の事業者*2ではより理想に近づけるべく、「すべての席が優先席」として優先席を実質的に廃止したが、これには賛否がある。なお、あくまで「優先」なので、座席を必要とする人がいない場合は対象外の者が着席しても問題ないが、必要に応じて席を譲ることが期待される。
かつては多くの事業者で「シルバーシート」という名称を使用していたが、対象を広げるにあたって「シルバー」という言葉が高齢者のみを対象としているかのように誤解されることを避けるため、「優先席」に改称された。従来から「優先席」または「優先座席」の名称を使用していた事業者もある。
最近になって、携帯電話の電磁波がペースメーカーなどの医療機器を誤作動させる可能性があるという理由で*3、通勤電車では車内の少なくとも一部には携帯電話の電源が切られている区画を設ける必要がでてきたが、多くの事業者が優先席の付近をその区画として、医療機器使用者を優先席の対象に加えるとともに、ここでは携帯電話の電源を切るよう求めている。

*1:京阪バス。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091021-00000040-kyt-l26

*2:阪急電鉄、能勢電鉄、横浜市営地下鉄。なお、阪急電鉄は株主総会で問題になり、後に優先席が設定された。

*3:問題とするほどの危険はないとの意見もある。問題となる場合は極めて近接して使用される場合であり、対策が求められるのは体が密着するような混雑となる通勤電車においてのみである。

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