大きな地震(本震)に誘発されて、その震源域から離れた場所で発生する地震のこと。「広義の余震」とも呼ばれる。
誘発地震発生のメカニズムは完全には解明されていないが、巨大地震による大規模な地殻変動などの影響が指摘されている。
最近では2004年のスマトラ島沖地震や2011年の東北地方太平洋沖地震の後に発生している。また、過去には宝永地震(1707年)や安政東海地震(1854年)、明治三陸地震(1896年)、昭和の東南海地震(1944年)の後にも確認されている。
なお、複数の震源領域(固有地震の震源域)にまたがる地震がほぼ同時か数分〜数年の時間を経て、連動して発生する場合は連動型地震と呼ぶ。この場合、震源域は隣接しているか重複しており誘発地震とは明確に異なる。
※近代以前の地震については文献などの記録による。