〇 まいどおおきに~観劇メモでおます 第一部 書き下ろし創作狂言『その後の牙次郎』(澤村龍司作) 大衆演劇で最もよく演じられる演目の1つに、上州土産百両首と言うのがある。劇団によっては月夜の一文銭とかの名称で演じられる場合もある。もともとは河村花菱の戯曲で、「O・ヘンリーの『20年後』と言う作品を翻案下もと言われている。」松竹新喜劇においても、藤山寛美の当たり狂言でとても有名である。 今回はその話の続編として、新たに澤村龍司座長が、息子・幸四郎の27歳誕生日公演のために、書き下ろした台本である。 外題が『その後の牙次郎』と聞いたとき、どんな話になるのやらと期待が膨らんだ。 まずは、澤村龍司座長…