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卵巣嚢腫

サイエンス

卵巣嚢腫

らんそうのうしゅ

ovarian cystoma 卵巣に液状成分や爪、髪の毛などが溜まって腫れている状態のこと

一般的に、正常な卵巣の大きさは3〜4cmでおおよそ母指頭大、楕円球状形。

これが超音波検査等で、5cm以上の大きさになっていると、「卵巣が腫れている」と診断されることがあり、場合によっては、卵巣嚢腫の可能性も出てくる。

内容が黄色透明の水様液の「漿液性嚢胞腺腫」、内容が粘稠性が高い白色〜黄色〜褐色の粘液様物質の「粘液性嚢胞腺腫」、内容が毛髪、爪、皮下脂肪、皮脂、皮膚組織、軟骨、歯などの「成熟嚢胞性奇形腫」などが多い。

無症状に経過することも多く、妊娠の判明と同時に発見されたり、茎捻転(卵巣を支える靱帯が重みでねじ曲がってしまうこと)を起こして初めて発見されることもかなり多く見られる。

茎捻転を起こした場合は組織壊死に陥っていることが多いため片側卵巣は全摘出するケースが多いが、そうでない場合には嚢腫部分のみを摘出する手術法(嚢腫核出術)をとることが多い。

治療方法は、緊急を要するものでなければ、経過観察し、痛みや卵巣の状態に応じて、開腹手術、または腹腔鏡出術を行う。


卵巣内にチョコレート状の血液がたまるチョコレート嚢腫は、正式には「チョコレート嚢胞」と呼ばれ、一般的な「卵巣嚢腫」とは異なり、子宮内膜症の病態の1つである。