龍頭鷁首

読書

龍頭鷁首

りゅうとうげきす

龍の頭部のデザインと、鷁〔ゲキ〕の首のデザイン。この鷁とは鵜に似た白い大型の水鳥で、風に抗って逞しく飛ぶ。ために「龍頭」と並んで、あらゆる艱難辛苦を乗り越えて旅を貫徹させるイメージから、船の守り神として船の舳先にその像を取り付けた。また、ために「道開き」(開運)にも通じるものである。

 → ちなみに「鷁首」は「ゲキシュ」と読んでも正解であるが、古典文学では基本的に「ス」に読ませる。これら龍頭鷁首は2艘1セット用意され、「端午の節句」に競争させたりした。そして天子の乗る船にはこれらが彫り付けられて旅の安全が祈念された。やがて日本に伝わって後は、宮廷貴族たちが池などに浮かべ、楽人に音楽など奏させる遊びに専ら用いた。いわばリムジンだとかカスタムカーのような感覚に近かろう。