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龍涎香

一般

龍涎香

りゅうせんこう

別名:アンバーグリスAmbergris

マッコウクジラの体内にできた結石。麝香とならび珍重される動物性香料

香水の中に配合すると他の香料と調和して香りが長持ちする保留効果を発揮する。無光沢な蝋状の塊で、色は黄色味を帯びた灰色灰色、黒色など。長期間海上を浮遊した、黄金色を帯びているものが最高級品とされる。乾燥させて乳糖を加え、微量をアルコールに浸して燃やすと、芳香を放つ。その香りは抹香に似ており、マッコウクジラの名の由来となった。

6~7世紀にはアラビアで既に使用されていたという記録があり、千夜一夜物語(バートン版)にも登場する。近代捕鯨が始まり、マッコウクジラの体内から発見されるまでは、偶然に漂着したものを拾うだけであり、その正体は長く謎だった。

商業捕鯨が禁止されて以降、入手は極めて困難になっており、現在出回っている龍涎香のほとんどが合成である。

竜涎香が打ち上げられる海岸はニュージーランドアフリカ、日本、インドなどの海岸で、十七世紀の琉球は、世界で最も品質のよい竜涎香を多く産出する国として有名であった。