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緑色蛍光タンパク質

サイエンス

緑色蛍光タンパク質

りょくしょくけいこうたんぱくしつ

(略称GFP:Green Fluorescent Protein)

1962年下村脩によりオワンクラゲAequorea victoria)から発見された生体内蛍光物質で、分子量約27 kDaのタンパク質

オワンクラゲの体内ではもう一つの発光タンパク質・イオクリンとの複合体として存在し、pH条件や高濃度のカルシウムの存在によりイオクリンが最大波長460 nmの青色光を発するのを受けて、最大蛍光波長508 nmの緑蛍色光を発する。また紫外光などの励起光を照射によって、GFP単体でも緑色蛍光を発する。

1990年代に、ワード (Ward) とプレーシャー(Prasher)らのグループによりGFP遺伝子の同定・クローニングが行われ、またマーティン・チャルフィー(Martin Chalfie)、ロジャー・チェン(Roger Yonchien Tsien,錢永健)らのグループにより、GFP遺伝子大腸菌と線虫(C. elegans)等の他の生物の細胞に組み込んで発現させる系の作成、GFPの蛍光発光の機構が解明、GFP遺伝子の改変方法開発が行われた。

GFP遺伝子は、現在では遺伝子工学において、生きた細胞や組織における遺伝子発現を追跡するためのレポーター遺伝子として広く用いられている。